さらに「理想的なファンデーションを完成するために、肌の3つの要素、すなわち色彩・光沢・形態のバランスをよく考えて仕上がりを最大化する。
そういう機能を発揮する新しい粉体や基剤の開発に全力を尽くしていきたい」と熱い使命感をもって語ってくれます。
高い目標をめざす研究員の粉まみれの姿を想像できますか?光学特性を活かしたファンデーション絵の具と光の三原色女性の肌は年齢とともにくすみや色むらが目立ってきますので、美しい素肌の実現のためにベースメータは、欠かすことができません。
ベースメータの中心であるファンデーションは粉体が主成分、それに油や水、保湿剤が加わってできています。
が、主人公はあくまで「粉体」。
この粉体を使って、肌という生体の色に質的にどれだけ近づけるかがカギとなります。
皆さん、色の三原色を知っていますね。
青、赤、黄の3色を混ぜるとだんだん暗く、くすんできます。
混ぜることがマイナスに働いてしまうのです。
しかし青、赤、黄の光を混ぜると逆に明るくなります(光の三原色)。
モノの色を見るということはある光源によって反射された光を見ることです。
したがって、光源が違えば、色味はそれぞれ違って見えるのです。
たとえばスーパーでは、肉や魚の売り場は赤色の光源を、野菜売り場は緑色の光源を使って新鮮さを強調しています。
顔色の演出も同じ。
最近は、カバーカの強い厚化粧は嫌われ、カバー&ナチュラルの時代。
自然でさり気ないメータが流行っています。
ひと昔前のファンデーションの技術では肌色の欠点を補うのにコントロールべースとして赤い顔料を強調したり、緑から青色の顔料で補正し透明感を引き立たせていました。
これでも充分に欠点をカバーできますが、最近はヒトの肌色の発色メカニズムが内部反射光によるものとわかってきたことから、光の三原色の考え方を利用した高機能の粉体がつぎつぎと開発され、めざましく進歩してきています。
粉と光のマジック粉体に新しい機能をもたらせるためには、表面に電荷をつけたり、油や皮脂となじみやすくするために薄膜でコートしたり、何層にも違った粉末を積み重ねたりして反射光や透過光を変化させたり、ふたつの粉体をハイブリッド化し、まったく違った性質の粉体に変えてしまうなどさまざまな技術が使われています。
あるとき、私たちのベテラン研究員の閃きがこの分野の技術に大幅な革命をもたらしました。
そのきっかけは「蝶の羽やシャボン玉は見る角度によって色が変わる」という身のまわりにある現象でした。
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